物件成約率を高めるために知っておきたい空室対策マーケティング【避けて通れない】
空室対策のマーケティングを学びたい人「空室対策のマーケティングを学びたいな。どんなにいい部屋にリフォームしても、その存在を知ってもらわないと何も始まらないから。空室対策のマーケティング活動にはどんなものがあるんだろう。」
こんにちは。おじおじです。
物件の空室を埋めて満室にするためには、質の高いマーケティングが必須です。
効果の高い広告宣伝や入居希望者に対する営業活動も、地道なマーケティングなくしては行えません。
このページでは成約率を高めるための基礎ともいえる空室対策におけるマーケティングについて解説します。
本記事の内容
- マイソク(募集図面)を充実させる
- 情報誌を活用する
- ポータルサイトへの掲載を行う
- SNSを使って自分で募集をする
- ライバル物件に目を向ける
空室対策の基本公式の1要素「マーケティング」
成約数はハード×ソフト×マーケティング×内見者数という基本公式によって算出されますが、なかでもマーケティングは重要な要素です。
ハードやソフト面の対策を行ううえでもマーケティングの知識は必要になるためです。
マーケティングを行う際の重要なポイントは次のとおりです。
- マイソク(募集図面)を充実させる
- 情報誌を活用する
- ポータルサイトへの掲載を行う
- SNSを使って自分で募集をする
- ライバル物件に目を向ける
マイソク(募集図面)を充実させる
マイソクとは物件の概要や間取り図、地図などの情報をまとめた説明資料や募集図面の総称です。
語源はそれらの資料を作成して配信していた「マイソク」という会社名ですが、今では資料そのものを指す言葉としてアットホームを始め、広く使われるようになっています。
マイソクは単に入居希望者へ向けた説明資料というだけでなく、不動産仲介業者へ提供する情報源としての重要な意味合いがあることも頭に入れておきましょう。
客付けを行う仲介業者は、このマイソクを利用してチラシや広告を作成するケースが多いため、マイソクの質が販促の効果を大きく左右することになります。
マイソクが充実していれば、仲介業者の担当営業マンに対してこの物件を成約させたいと強く思わせることができ、効果的な客付けにつながるのです。
営業マンのやる気を刺激するマイソクを作るためにも、次のようなポイントを意識しましょう。
- マイソクの様式から逸脱しない
- アピールポイントを大きく記載する
- 設備一覧をわかりやすく記載する
- 埋まった部屋の情報を記載する
- 広告料や仲介手数料を明記する
- 白黒印刷も想定しておく
まず重要なのは、マイソクの様式から逸脱しない、ということです。
変にデザイン性のある感性に訴えかけるものは、新築分譲マンションの売買には、購入を検討している一般の方が見るため有効かもしれませんが、賃貸においてはマイソクを見るのは、プロの賃貸営業マンです。
そのため、マイソクの様式を逸脱せず、プロの賃貸営業マンが見慣れた洋式をふまえつつ、差別化ポイントをアピールしていくことが有効になります。
また、入居者に物件を見てみたいと思わせるために、物件のアピールポイントや設備一覧、室内写真などの必要な情報を漏れなく記載する必要があります。
そして仲介業者への情報として広告料や仲介手数料、ホームページへの掲載可否なども記載しておきましょう。
急な問い合わせにも対応できるように、連絡先には固定電話ではなく担当者名と担当者の携帯電話の番号を記載しておくのがポイントです。
不動産業界では資料のやり取りにいまだにFAXが使われる風習があり、コピーも繰り返し行われます。
自社内で作成から販促まで行う場合、不動産仲介業者周りをしたり、資料をメールで送る場合などは、写真付きでカラーで見やすい資料を使った運用ができますが、そうでない場合は基本的に白黒印刷を想定した資料作りを意識します。
そのため、マイソク(募集図面)は、カラータイプと白黒タイプの両方を用意することをおススメします。
なお、マイソク(募集図面)制作サービスがありますので、興味がある方はのぞいてみてください。
>>マイソク(募集図面)制作サービスの詳細
情報誌を活用する
デジタル化が進みどの分野でもインターネットが広く活用されていますが、不動産業界では紙媒体である情報誌がまだまだ健在です。
コンビニやスーパーの店頭には不動産関係の雑誌やフリーペーパーが並んでいますし、家庭のポストにも多くのチラシが投函されています。
特に学生マンションにおいては、大学側が情報誌を配布したりなど、有力な情報源になっています。
情報誌はパソコンやスマートフォンを活用していない高齢者層にも読まれる媒体なので、決して切り捨てるべきではありません。
情報は鮮度が命ですが、紙媒体の場合は特に注意が必要です。
掲載時期に合わせて募集条件をその都度検討し、常に更新していく必要があります。
管理会社にも相談しながら、効果が見込める場合はどんどん掲載していきましょう。
ホームページへの掲載だけでなく情報誌も大いに活用して幅広く情報を発信するのが成約率を高めるコツです。
ポータルサイトの掲載を行う
ポータルサイトとは様々なウェブサイトへの入り口となるウェブサイトのことです。
様々なサイトへ効率良く訪れることができる玄関口として幅広い分野でポータルサイトが開設されています。
ポータルサイト内に掲載するページはパソコンやスマートフォンでウェブ検索をしたときに辿り着く結果のひとつでもあるため、非常に重要です。
特に大手ポータルサイトでは検索結果を上位に表示させるための仕組みが実装されているため、掲載物件をより多くの人に見てもらえるという大きなメリットがあります。
ただし多くの人目につく反面、情報が古かったり誤ったりしていると大きく評判を落とす原因にもなります。
紙媒体の情報誌などと違ってリアルタイムで更新が行えるウェブサイトの場合は特に管理を怠るとあっという間に鮮度が落ちてしまいます。
より多くの問い合わせを受けるためにも定期的なチェックと更新を徹底しましょう。
SNSを使って自分で募集をする
インターネットを利用した宣伝方法のひとつに、SNSを利用した情報発信が挙げられます。
多くの人に利用されているTwitterやFacebook、InstagramなどのSNSはいずれも無料でアカウントを作成でき、パソコンやスマートフォンなどを利用して自分から手軽に情報を発信できます。
これらのSNSでは投稿がユーザー間で共有されることによって広まる情報の拡散が大きな特長でもあります。
話題の投稿はときに爆発的に拡散し、社会現象にまで発展する場合もあります。
この拡散力を宣伝に利用しない手はありません。
SNSは業界内での情報収集や交流にも欠かせないサービスです。
また無料の広告掲示板であるジモティや、仲介手数料無料で使える直接募集型のウチコミなどの地域特化型サービスもおすすめです。
これらのサービスでは、地域を指定して情報を発信できるため閲覧者は基本的に対象エリア内の人間に限られ、効率の良い集客につながります。
様々な媒体やサービスを活用して、積極的に情報発信を行いましょう。
ライバル物件に目を向ける
立地や条件、設備面などが競合するライバル物件の存在も強く意識しなくてはならないポイントです。
仲介業者が入居希望者を案内する際に1つの物件のみを提示することはあまりなく、条件に合う複数の物件を候補に上げて交渉に入るのが普通です。
このとき自身の物件がライバル物件よりも明らかに見劣りのする状況であれば、その時点でライバル物件の引き立て役にしかなりません。
スペック的に大差ない場合は、何か1つでも目を引くポイントがあれば逆に交渉を有利に進められるでしょう。
普段からライバル物件には目を光らせておき、自身の物件との比較について営業マンや入居希望者の立場から見てみることも必要です。
インターネットを活用して情報の検索を行い、チェックする習慣つけておきましょう。
それぞれの物件概要をプリントアウトしたり、仲介業者に空室状況や成約率をヒアリングして数字を並べてみたりすることも物件を客観的に比較するための良い方法です。
人気の物件には必ず理由があるので、その中から自身の物件に足りないところを見つけて補強するといった工夫も必要になります。
まとめ
物件成約率を高めるためにはポイントを押さえたマーケティングを行う必要があります。
仲介業者の営業マンをやる気にさせるためにも物件概要や募集図面などの資料であるマイソクを充実させましょう。
多くの人が利用する大手ポータルサイトへの掲載は必ず行い、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSも積極的に活用してください。
スーパーやコンビニに並ぶ情報誌もまだまだ健在の貴重な宣伝媒体です。
条件が近いライバル物件には常に目を光らせ、自身の物件の魅力を高める努力を継続することが重要です。
分からないことがありましたら、お気軽にお問合せください。
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